【毒親の特徴と種類-過保護過干渉・暴力暴言・心理コントロール支配型】

3大毒親の特徴

毒親に困る子供が非常に増えています。

2019年1月~現在に至るまで、ニ名毒親カウンセリングを継続しており、毒親カウンセリング前より大きく改善しました。

人格形成時に親の影響を受けているため、カウンセリング終了までにはどうしても時間がかかります。

 

今回は、毒親の定義・特徴と毒親で悩む子供がどのように過ごしていけばいいかの対処法など解説していきます。

記事の著者:ワイエスハートケア代表者

毒親の定義

定義

毒親(広義)とは・・・客観的に見てこの成長の機会を大きく妨げる親のことです。

例として、過保護・過干渉・ネグレクト・虐待など多くを含みます。

 

毒親(狭義)とは・・・狭い意味では、心理的圧迫を加え、子の自由をコントロールし、成長の機会を妨げることを指します。

狭義における毒親の心理コントロールとして、親が子に対して以下のようなことを行っています。

  • 親の言うことは絶対と圧力をかける(心理的圧迫)
  • 子に失敗の経験をさせない(強度の過保護)
  • 親に火の粉が降り注がないように強制的に色々知ろうとする(強度の過干渉)
  • 子供の主張を完全には通さない(拒否・無視・スルー・条件付)
  • 拒否・無視・スルー・条件付により、自己主張は無駄と諦めさせる(全力で努力できない無力感・諦めが早くなる)
  • 無力感から感情表現方法が育たない(感情表現・感情コントロールの成長を阻害)
  • 自分の意思で取捨選択できない(判断能力成長の機会の喪失)
  • 自分で判断したことを「これ」と確定できない(自己決定力成長の機会の喪失)
  • 判断させないことで責任の発生する場面で自ら行動出来ない(失敗の恐怖から行動しない)
  • 判断~行動がないため責任が発生する場面は何もできない(責任感を持てない・責任の積極的回避)
  • 判断・決定・行動という過程がないため自信が持てない(自尊心が極端に低い)
  • 自尊心が低いため自身の意思より他者の意思を優先する(自分の意思の後順位設定)

広義だとあまりにも多く当てはまってしまうので、通常『狭義』を毒親として取り扱い・対応していくことになります。

定義から見た判断方法

親や子供から見た主観性では一切判断できません。

このため、親や子供では、毒親であるかとどうか判断できず、毒親に詳しい医師やカウンセラーなどの第三者判断になります。

問題点

広義・狭義どちらの定義による毒親育ちでも厄介なところは、人格形成時期に親の概念を吹き込まれるため、人格形成に支障をきたし、大人になっても影響を及ぼし続けることです。

カウンセリングを実施しても、生育歴の関係上、性格の変化までに時間がかかります。

種類ごとの特徴

  • 過保護・過干渉型(広義)

    愛情・子供の為という名目で、子供のことになんでもやってあげたり、なんでも知りたがるめんどくさいタイプです。

    子供のためにに良かれと思ってあまりにも頑張りすぎることで、子供の成長に必要な経験の機会を奪ってしまいます。子供に構ってもらっていたり、頼りにされているうちはニコニコですが、親に知られたくないことなどまで報告を求めてきて断ると怒ったり嫌がらせをしてきます。

  • 暴力・暴言型(広義)

    子供への愛情が薄い場合や親の生育歴に同じような体験があると、子供にも同じように暴力や暴言で「攻撃」してきます。

    心理学上の問題のみならず、刑事事件問題に発展する可能性があり、子供自身では助けを求めることが難しく、周囲の人が気づいて助けることが大事です。

  • 心理コントロール支配型(狭義)

    表面上は世間体の良い親に見えることから、子供からの相談がなければ表沙汰になることはありません。心理コントロールという観点から、子供も無自覚で洗脳に近い状態で、周囲との違いを「友達の親は変わってるんだな」と思い込んでしまいます。

    一番厄介なタイプの毒親で、過保護・過干渉 + 親は自分が正しいと勘違いしているため謝らない、約束を守らない、親が責任逃れをする、無駄なことだと決めつけて子供の経験の機会を奪う、子供を意見を否定し、親の意見を肯定させる、自分がダメと思ったものはやらせず(ゲーム禁止のルールを破ったらゲームを壊すなど)、被害者ぶってすぐに警察へ通報するなど複雑かつ多様性があることが特徴です。

個人的見解としては〈野田市小4虐待死事件〉の栗原心愛さんの父親は、2と3に当たり、子供にとって極めて脅威的な存在であり、子供だけでなく大人である妻(栗原心愛さんの母親)までも心理コントロールしてしまう(自分の子が亡くなる時に守る行動が出来なくなる)非常に厄介なタイプです。

種類ごとの対処法

過保護過干渉型の親への対処法

成人している場合は、できる限り早急に親元を離れてください。毒親はどんな手を使ってでも連絡を取ってこようとします。自分の意思で親のいうことを跳ね返せる・自分の意思を伝えることができるようになるまで、親との関係を完全に断ち切ってください。

未成年の場合は、親とのかかわりをなるべく避けてください。民法の親権や青少年保護育成条例など法律や条例がある以上、断絶は不可能に近いです。

友人や部活仲間、仕事の同僚、彼氏彼女、夫婦など自分の親以外の様々な情報を取り入れて、親から言われていることが絶対ではないという気持ちを持てるようにしましょう。

できる限り親に頼らず、自分でできることは積極的に行動して、親の過保護過干渉に依存せず、離れられるように日ごろから気を付けましょう。

暴力・暴言型

暴力や暴言の場合は直接危害がある分、成人は親に立ち向かわず逃げの一択で、原則一生親との接触を絶ちます。

未成場合は対応がケースバイケースになります。

一番手軽なのは電話相談です。次いで弁護士相談、周囲の人に助けを求める、児童相談所、警察対応の順でハードルが上がっていきます。

心理コントロール支配型

親に対する世間の目が非常に良いため周囲が気づくことは難しく、また、子供が洗脳に類似した状態にあるので、子供自身が、「自分の親がおかしい」ことに気づけないとまず始まりません。

高校卒業以後(正確には18歳以上)は、青少年保護育成条例対象外になることから、高卒後から親以外の情報がいっぱい手に入り、徐々に自分の親はおかしいのではないかと疑問を持ち始めます。

心理コントロール支配型は、違法性がないケースがほとんどで、暴力や暴言など危害もほとんどないことから、警察や弁護士も対応ができません。

心理コントロール支配型の対処法は、親と離れることことは前提であり、離れることで多少心の変化はありますが、心理コントロールされた生育歴(性格のベース)を変化させるのは非常に難しく、原則はカウンセリングによる方法以外で心理コントロールを外すのは困難で、かつ、非常に時間がかかります。

 

心理コントロール支配型の親は、誰かに相談されるのを阻止するために、いろいろな方法をとってきます。

一般的な心理知識のみならず、親が(心理や法律で)攻撃してきたときに備えて、毒親に特化した知識と法律知識があり、対処能力の高いカウンセラーへの相談・カウンセリングが望ましいですが、見つけるのは困難かもしれません。

まとめ

今回は特徴と種類、種類別の対処法のみに絞ってお話をしました。

特に心理コントロール支配型の毒親問題は非常に大きいです。しかし、親がカウンセラーを攻撃してくる可能性が高いため、法知識と対応できるカウンセラーがおらず、非常に難しい問題です。

毒親で悩んでいる人・未成年者のために、今後は毒親育ちの子供の恋愛・夫婦・職場の対人関係など様々なお話をしていきます。

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