今日はオペラント条件付けのお話。
一般的には不安障害の分析・改善や、児童心理カウンセリング(子供の不適切行動の理由分析・改善)、恋愛カウンセリング(毎回ダメ男に引っかかる原因分析・改善)でなどに利用しています。
片思いで相手に好かれるようにしたり、彼氏彼女・夫婦関係の維持向上などの恋愛心理学にも応用が可能です。
好きな人への想いを伝えるために、ものすごく多くの人が利用している方法ですが、理論と実践についてお話していきましょう。
記事の著者:ワイエスハートケア代表者
オペラント条件付けってなに?
難しい理論のお話なので、「早く好きな人に好かれる方法を教えて!」という人は次に進んでくださいね。
オペラント条件付けとは、後天的に学習される行動や反応のメカニズムのことで、反応後の環境の変化によって確立されます。
目的とする行動や反応をゼロから発生させたり、行動や反応の量・回数・頻度を変化させる強化子を使って徐々に形成していき、元々備わっていない行動や反応を形成していきます。
例として、学生時代に「国語のテストが○○点以上なら1000円上げる」と親に言われ、試験勉強を全力で頑張ったことはありませんか?
次は国語と数学で各1000円、次は、四科目、さらには全科目で・・・と頑張っていけるようになります。
親の目的は「テストで良い点数を取ってほしい」、正の強化子は「一科目1000円」、勉強を頑張ることが「行動の変化」、1000円もらえることが「嬉しいという反応」で、親の目的に沿ってどんどん頑張り範囲が拡大していきます。
細かいところは省きますが、大まかに以下のように進んでいます。
目的 ⇒ 正の強化子を与える ⇒ 行動・反応
この流れを利用して好きな人に好かれるようにしたり、彼氏彼女や夫婦関係の良好性を維持するというわけです。
好きな人を喜ばせる方法
好きな人に好かれたい、彼氏彼女や夫婦間でいつまでも好かれていたいという想い(目的)が発生した時に、「どうすれば好きな人に好かれるんだろう?」と好感度を上げる方法を考えるようになります。
好きな人に喜ばれる方法強化子の一例は以下の通りです
- 褒める(悩んでいるときに励ます、努力していることを探して褒める、好きな人と遊んで帰った後に楽しかったという連絡)
- プレゼントする(誕生日プレゼントを上げる、スイーツを食べに行っておごる)
- ご褒美(○○できたら△△してあげる)
- 好きな人が欲している情報を教える(聖剣エクスカリバーが○○都△△区にあるという噂だよ(?))
などがあります。
強化子を使って実際に行動することで好きな人からの好感度が上がっていきます(反応)。
これを繰り返すことで好感度が上がり、好かれるようになったり、好きな気持ちを維持することができます。
好かれるためのテクニック
やみくもに強化子をあげればいいというわけではありません。やり方を間違えば嫌われてしまいます。タイミングや相手がどのように思っているかという気持ちが大事です。
タイミング
極論、毎週スイーツをおごったら、好かれるどころか「お金は大丈夫なのか?後でお金返してとか言ってこないかな」「ここまでしてもらうのはちょっとやだな」と拒否する気持ちが強くなってしまいます。
誕生日やクリスマス、バレンタイン等の王道のタイミングにプレゼントを上げたり、何かを褒める、励ますなど好きな人個人のタイミングを大事にしましょう。
相手の気持ち
会話したことのない人から何かもらったり、そもそも相手に嫌われているといった場合は恋愛がうまくいく可能性低いです。夫婦間で自分がフランス料理が好きでフランス料理店での食事をプレゼントしたら、相手は実は庶民的な味が好みでラーメン屋で食べるチャーシューメンが大好きという場合は好感度が下がります。
オペラント条件付けを恋愛・夫婦関係に利用するときは、相手の気持ちをある程度知ることも必要になってきます。
相手の気持ちを知る方法については以下のブログ記事を参考にしてみてください。
恋愛や夫婦関係で相手の気持ちを知る方法-すれ違いや夫婦喧嘩を予防する >>
そして、いきなりどか~んと大きな強化子をあげないように注意しましょう。ひいてしまいます。
特に中学生・高校生・大学生の場合は、あっという間に悪いうわさが広がるので特に注意しましょう。
理由は以下のブログ記事を参考にしてみてください。
彼氏・彼女に「重いから別れる」と言われた!重いとは?基準を解説 >>
まとめ
おさらいです。
目的(好かれるには) ⇒ 正の強化子(何かをあげて) ⇒ 行動・反応(好感度アップ)
という流れと、タイミングと相手の気持ちの注意事項を踏まえて総合的に考えて行動していきましょう。