【難しい話をする心理|アドラー心理学の劣等感~優越コンプレックス】

わざわざ難しい話してくるのはなぜ??

記事の著者:ワイエスハートケア代表者

何かわからないことがあって、友人などに聞くと難しい話をしてきて、疑問について、なおさらわからなくなることがありませんか?

 

劣等感についての話ですが、アドラー心理学が論理構成として説明しやすいのでかみ砕いて説明していきます。

 

理論から話していくので長くなりそうです。

理論的なお話、理論の発展、最後に結論という流れです。

 

ちなみにアドラー心理学用語と一般用語の意味が違うことがあるので、この言葉はこうゆう意味なんだ~ふーん程度に考えてください。

 

劣等感とは

劣等感とは・・・誰もが持っている気持ちで、しょっちゅー発生するもので、常に不安や恐怖などの感情を抱えながら、目標等のゴールに向かって行動し続けています。

 

自分自身が満足のいく段階に達したと感じるときに限り休息や自身の価値、さらには幸福感を得られます。

 

しかし、さらに劣等感は発生し続けるため、人は常に目標に向けて努力をして、成長してよりよい生活を過ごす(幸せを目指し)続けていくために必要な、生きるための原動力といえます。

 

 

ざっくりいうと、劣っているという感情はだれでも持っていて、成長に必要な気持ちということです。

 

※劣等性(器官劣等性)と劣等感は異なります。

劣等コンプレックスとは

劣等コンプレックスとは・・・改善や克服しようとせず、流されるままに進んでいくと発生する、劣等感をこじらせてマイナス方向にしかならない気持ちです。

 

劣等感は通常、将来の成功や発展を促進するためのものであるが、劣等コンプレックスは、適切によりよくなるためのゴール(目標・目的)を持っていない場合に起こります。

 

劣等感が巨大であるとき、自己肯定感が低い時に起こりやすくなり、建設的な方法(直接克服・代替克服)で克服することが難しい状態で、この状態を勇気をくじかれて無力感や他者への攻撃性に変化することもあります。

 

劣等コンプレックスは単純にいうと、克服する努力をせずに文句ばっかり言ったり、問題に対して他者に迷惑をかけようが何もしない状態です。

— 劣等感の克服の分類豆知識 —

ここで劣等感の克服についてちょっと触れておきます。

 

直接克服とは・・・問題に直面したときの問題そのものを克服して成長することです。

例)国語の文章題が苦手だから、なぜ苦手なのか色々考えて文章問題を解いたり、書いたりして苦手感をなくすことです。

 

代替克服とは・・・問題に直面したとき、問題は置いといて他の部分を伸ばすことで問題を克服したように満足感(気持ちだけでなく事実も含む)を得ることです。

例)国語が苦手なのは置いといて、数学が得意だから数学をさらに伸ばして得意になり、現時点で国語の苦手な部分を方しても気持ちや事実に満足することです。

 

回避行動とは・・・直接克服・代替克服も行わず、とにかく問題から逃げ回る行動です。逃げ回って問題が起きなければいいのですが、逃げた挙句問題に直面するときは大きな問題に発展していることが多く、おすすめできる方法ではありません。

 

劣等コンプレックスは回避行動を続けている状態で、他者へ迷惑をかけてでも回避することがあるので注意!直接克服か代替克服するようにしましょう。

優越コンプレックスとは

今の自分より優越感を得るために、劣等感を原動力に人は成長します。

しかし、劣等感を原動力として、克服をせずに嘘をついて人の気をひいたり、上から目線で話して優越感に浸る人がいます。

 

いわゆる虚栄心(見栄っ張り)というものです。

 

➀ 劣等感を克服しない ⇒ 優越コンプレックスに至る

➁ 劣等感を克服しない ⇒ 劣等コンプレックス ⇒ 優越コンプレックス

 

優越コンプレックスは、➀,➁どちらかの流れが多いです。

 

例1)『おれ、芸能人の知り合いがいるんだぜ~いいだろ~』などとうそをついてでも気をひこうとする行為

 

例2)『あれ?こんなのもわからないの??ええ~~~うそーーー』と見下す行為

 

 

優越コンプレックスの怖いところは、虚偽情報や人格否定が混じっていて、関わるとトラブルに発展したり、他者の自己肯定感を下げてしまうところにあります。

劣等感、劣等コンプレックス、優越コンプレックスから見えてくる難しい話をする心理

ではわからないからきいているのに、むずかしい言葉で返され、『えっ説明したじゃん!わかるでしょ?』となった時の教えてくれた人の思考と感情の問題です。

ではどのような種類があるのか、そしてそれぞれの対応を見ていきましょう。

 

➀ まだ勉強中で知識のない人にわかりやすく説明できない状態です。

⇒ これは仕方ない部分なので『専門用語ではわからないからかみ砕いて教えてほしい』と伝えましょう。かみ砕いて教えてくれなかったらその人には今回聞いた件は触れないようにします。

 

➁ まだ勉強中で知識に乏しく、さらに『えっ!!いまのわかりやすく説明したのにわからないの?』と、専門用語が難しいという感覚がない状態です。

⇒ 『専門用語でしょ??わからないよ、専門用語使わないで教えてほしい』と伝えましょう。専門用語を使わないと教えられない場合は現時点ではその人に聞くのはやめましょう。

 

➂ やっと本題です。わざと難しい言葉を使ってわかりにくく説明して『えっ??こんな簡単な専門用語もわからないの?やばいねww』というタイプです。

自分が優位に立ちたいために(嫌がらせで)難しい用語を故意で入れ込んできて、馬鹿にしてくる人がいます。

⇒ これが優越コンプレックス(虚栄心、見栄っ張り)であり、関わると後々トラブルに巻き込まれたり、人格否定されることになるので関わらないようにするのが無難です。

 

※➀,➁も優越コンプレックス予備軍かすでに少し沼にハマっているかもしれませんので慎重な対応が必要です。

 

理論が多めだったので大変長くなりました。。。

ではこのへんで。

またね(^_^)/

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