【うつ病などの精神疾患の発症から回復に至るまでの軌跡】

うつ病について

記事の著者:ワイエスハートケア代表者

今日はうつ病に特化してお話をしていきます。

2019年時点で、国内に約500万人うつ病の方がいるといわれています。

うつ病は怠けているといまだにいう人がいますが、怠けるどころか非常につらいもの。

 

ワイエスハートケア代表者も非常につらい思いをしました。

病院に通い、薬を処方していただいていましたが一向にうつ病が回復の気配はありませんでした。

 

今回は、当時のうつ病の症状・どのように過ごして、どのように回復に至ったかについてお話していきます。

  1. 1.うつ病について
  2. 2.うつ病になった経緯
  3. 3.うつ病時期にどのように過ごしていたか
  4. 4.どのようにしてうつ病から回復に至ったか
  5. 5.心理職になったきっかけ

うつ病について

精神疾患とは(一般論)

感情や行動など著しい偏りが見られる状態で感情が大きく沈み、脳への機能障害を発生することです。性疾患には、 統合失調症やうつ病、双極性障害などが挙げられます。

 

精神疾患の分類(DSM-5より)

    • ・外因性精神障害・・・ウィルスなどによる完成んや薬物、依存性のある嗜好品、脳の外的損傷などの要因によるもの。さらに脳器質性精神障害・身体器質性精神障害・中毒器質性精神障害に分類される。
  • ・内因性精神障害・・・脳機能障害(神経伝達経路の異常など)または遺伝などの要因によるもの。
  • ・心因性精神障害・・・社会環境が心理に影響を及ぼす要因によるもの。

分類から見るうつ病について

うつ病は、外因性・内因性・心因性それぞれにありうるものですが、一番多いのは心因性であり、社会環境を原因として発症することが非常に多いです。

 

うつ病の症状

うつ病とは、気分の落ち込みや仕事や勉強の意欲低下、無気力、不眠、食欲の低下、希死念慮などが主症状で、各種症状の発症原因が他の身体疾患・精神疾患では説明できないことが基準となります。

 

個人的には、夜はやる気があったのに朝になるとやる気が出ないということもありました。朝になると異常にやる気が出ないのはうつ病にはよくあることです。

うつ病になった経緯

僕の場合はうつ病となった原因がはっきりしています。以下の通りです。

 

  • ・過密な業務スケジュール・・・法人代表取締役時代、業務時間が平均20時間/日平均、休みは基本ゼロで体調が悪い時のみ休み。
  • ・何もかも背負い込み、自分で何とかしようとする・・・自分で業務をこなすほうが早いと、一人9役(車検整備や一般整備・電装整備・鈑金・塗装・販売買取・オークション業務・中古車検査・事務・保険代理店業務)行っており、従業員には一部しか割っていませんでした。
  • ・夫婦関係の不和・・・当時の奥さんとの仮面夫婦生活が7年継続していた。
  • ・友人従業員との関係の不和・・・プライベートでは仲良くしていたが、仕事となると使用者と労働者の関係でめちゃくちゃになる。
  • ・上記4つから業務が回らなくなり、売り上げを上げないと会社がつぶれてしまう!もっと頑張らなきゃ!!で、上記4つがさらに悪循環。

 

上記の状態が継続し、ある日突然うつ病の症状が出てきました。自分では『怒りっぽくなった気がする』という程度にしか思っていませんでしたが、友人従業員が『最近おかしい』と思ってたらしく、病院の精神科に連れていかれることとなりました。

うつ病時期にどのように過ごしていたか

とにかく仕事をしなきゃ!!という気持ちばかり先立ち、体調の悪さから空回り。業務はだんだん回らなくなり、病院では薬が複数出されて(抗不安薬3種類、胃腸薬、吐き気止め)それでも悪化が続くことから抗うつ薬を処方されることとなりました。

 

睡眠薬は仕事の邪魔と自らの意思で飲みませんでした。

抗うつ薬を飲むと眠気が強すぎて、3日後病院の精神科に行き、服用を止めたい旨を伝えで服用を中止しました。

 

特に強かったのは、『不安感』から、何十時間でも考え続けることがありました。最長寝ずに40時間くらい頭の中で考え込んでいました。

 

また、『睡眠障害』で、ほとんど寝なかったり、意図しないところで寝落ちしてしまったり。業務効率は大幅に低下しました。

 

なにより厄介だったのは『希死念慮』でした。意識のないところで動き出し、迷惑をかけていたようです。父親など止める人がいなければ大問題となっていたかもしれません。

 

薬を飲んでも、精神科で診察を受けても、二年半にわたり、一向に回復することはありませんでした。

どのようにしてうつ病から回復に至ったか

寛解と回復・完治の違い

まず、うつ病などの精神疾患において『完治』『回復』したとは言いません。

再発の可能性があることから『寛解』という言葉が用いられます。

 

寛解とは・・・完全に治ったとは言えないが、病状が治まって安定していることを言います。

 

僕は現在、『寛解』という言葉は使っておらず、『回復して完治した』といっています。

 

理由としては、当時のうつ病になった経緯5点すべてが解決したので、『同種の要因でうつ病』にかかることはないからです。

どのようにして完治することができたか

病院の精神科に通ってても埒が明かないと思った僕は、病院に通いながら、薬は身体症状が出ない程度にしか服用せず、うつ病の原因追及し、原因を解決していくことにしました。

 

頑張りすぎない、背負い込みすぎない、他者を信用して任せる、執着しないということを決意し・一時の感情に流されないように『不安』『恐怖』の根源をなくしていくことを次々と着実に実行しました。

 

具体的には以下の通りです。

 

  • 頑張りすぎない・・・過密スケジュールにせず、原則はゆとりを持つことにしました。ショートスリーパーとなることでさらに時間にゆとりを持つことができるようになりました。気持ちにもゆとりができることで、他者の意見を取り入れ、視野を広げることができました。
  • 背負い込みすぎない・・・弱さを見せないように常に強くいるということを止めました。他者を信用し、何かを任せるようになりました。
  • 夫婦関係の不和をなくす・・・子供に会えなくなるかもしれないという不安や恐怖から、仮面夫婦を続けていましたが、『離婚しないことや子供に会えなくなるかもしれない』という『執着心』を手放し、『離婚してもいい、子供に会えないのは仕方がない』と決意し、離婚して当時の奥さんに親権を譲りました。
  • 友人関係との不和をなくす・・・友人従業員とは友人関係も雇用関係もやめ、連絡を取らないようにしました。『友人を手放しました』
  • 会社の存続を諦める・・・この最後の一点が感情的に非常に辛いものでした。しかし感情に流されず、決意・行動しました。そう、『会社に執着するのをやめて手放しました』。5年かけて色々頑張って、苦労して、従業員たちの協力もあって大きくしてきた会社を閉鎖登記する決意をしました。今回の様々な経験を生かして、新しい事業で心機一転頑張ればいいと思うことですごく気分が楽になりました。

これらを実行して完結したとき、自然と不安や恐怖心が消え、仕事や人間関係などの嫌な気持ちが消えていました。

 

復職する際も不安がなく、自然と仕事を始めていました。

 

ああ・・・『完治したんだなって自然に感じることができるようになったんだな~』って思いました。

 

『またうつ病になるかも・・・』という不安や恐怖はごく一部の特定条件を除いて、他には一切ありません。

心理職になったきっかけ

単純に、自分の実体験を恋愛心理学・臨床心理学・対人関係心理学・コミュニティ心理学などの観点から、論理的にとことん分析・実践していたら、他者に活かせるようになっていたので、得た知識と技術(得意なカウンセリング技法は認知行動療法ナラティブセラピー)を用いて、同じようにつらい思いをしている人達の助言・支援をしてみよう。

 

と思うようになりましたとさ。

めでたしめでたし(いきなり記事終わり?)

 

ではまたね(@^^)/~~~

【タグ検索】

トップに戻る矢印