恋愛心理カウンセラーとは
どんなお仕事なのか
恋愛心理カウンセラーは男女の心の悩みの相談を受ける人で総合的によく使われる呼称です。略して「恋愛カウンセラー」と呼ばれることが多いです。
仕事範囲は非常に広く、「男女の心の悩み全般」取り扱います。
男女の悩みの相談を受けるだけの方もいます、カウンセリングを実施し、細かく悩みの根本的に分析することで、根本的な解決を図ることもできます。また、心理療法によって、性格に変化を与えたり、思考・感情・行動を変化させ、男女の心理問題だけにとどまらず、生活環境までも改善させることも可能です。
後述しますが、この①男女の心の悩みに関連する➁相談、➂カウンセリング、➃心理療法が、多くの恋愛心理カウンセラーが行う業務範囲になります。
また、恋愛心理カウンセラーを細かく分類し、「結婚カウンセラー」「不倫専門カウンセラー」「DV専門カウンセラー」など様々な呼び名を使用し、一つの分野に特化し、専門的に男女の心の問題を取り扱っている心理カウンセラーもいます。
必要な資格はあるのか
極論、恋愛心理カウンセラーという仕事をするうえで必要な資格はありません。ですので、誰でも恋愛心理カウンセラーを名乗ることができます。
資格という観点からは、公的と言える臨床心理士・公認心理師の資格を取得していることが望ましいですが、恋愛相談・恋愛カウンセリングにおいては左記の資格(学ぶ内容)ではあまりにも不十分です。
「➀臨床心理士・公認心理師の取得+多くの恋愛相談実践経験」、又は、「➁対人関係+自己コントロールに特化した複数の心理資格+うつや不眠など男女問題に付随する資格を取得によって、基礎知識を丁寧に学び、実践技術を高次元に高めることができた」恋愛カウンセラーに相談したり・カウンセリングしてもらうことが良いでしょう。
具体的にどんなことができるのか
恋愛心理カウンセラーは具体的には以下の三点を行います。
- ・心理相談
- ・心理カウンセリング
- ・心理療法
例えば「心理相談」の中でも、ただ男女間の心の悩み話を聞いて自分の意見をいうだけの素人同然の名ばかりカウンセラーもいますし、相談を受けることによって相談者様の心の悩みを緩和できるカウンセラーもいます。
恋愛関係ではあまりないことですが、夫婦関係の悩みの相談を受ける際の注意点として、結婚、身体的DV、精神的DV(モラハラ)、経済的DV、不倫、離婚、復縁(つきまとい行為など)等で法律関係が問題になることがあります。恋愛心理カウンセラーは最低限の法律知識が必要、かつ、誤った解釈でアドバイスしないようにする必要があります。
多くの心理カウンセラーと関わってきましたが、主観性が強く、法律関係を歪曲解釈している方が多いことから、法律について本気で学んでいる方以外は、法律に関してはカウンセラーと話をしないほうがいいです。
「心理カウンセリング」は、相談者様の生育歴や恋愛・夫婦関係で起きた問題を過去にさかのぼってお伺いし、問題に至った感情や思考を根本的な部分から分析し、クライエント(相談者様はカウンセリング時にはクライアント・クライエントと呼びます)と一緒に話し合いながら、対策を考えて、対策を実行していくことで、男女問題を根本的に解決していきます。
カウンセラー・クライエント、共に心身に負担がかかるため、1回45分~60分以下、次回のカウンセリングを2~4週間後に設定し、何度か繰り返します。
改善できているかをカウンセラーとクライエントで相互に確認した後、カウンセリングが終了となります。
「心理療法」は、心理カウンセリングに付随して行うことが多く、「➀知覚(事象を感じ取る)」⇒「➁認知(感じたものを認識する)」⇒「➂感情(認識したものをどう感じるか)」⇒「➃思考(感じたことにどうアプローチするか)」⇒「➄行動(アプローチ方法の実行)」のうち、知覚以降の認知・感情・思考・行動に着目して対策を考えて実行するための技法を指し、心理療法には様々な方法があります。
例えば、言われると結構傷つく「認知のゆがみ」等の思考の問題なら「論理療法」「認知療法」などが有名です。PTSD、パニック発作などの感情問題なら「エクスポージャー」等があります。うつ病等行動を含む総合的な問題には「認知行動療法」が広く一般に使用されています。
不眠症等の睡眠障害にアプローチするための睡眠心理学(睡眠学+心理学)に特化したカウンセラーは非常に少なく、睡眠問題の解決は難しいというのが現状です。
心理療法は習得難易度が非常に高いですが、ワイエスハートケアの代表者としては、男女問題に関連する部分を総合して使いこなせてこそ、プロの恋愛心理カウンセラーであると考えています。
選ぶ際の注意点5選
相談するカウンセラーを間違えるととんでもないことになります。現在問題となっているカウンセラー等相談を受ける人の注意点についてお伝えしていきます。
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法律にまで深くアドバイスをしてくる
⇒ 「具体的に何ができるか/心理相談」で前述していますが、夫婦間(婚姻関係)では特に大きく法律が関わります。一般的な法律の説明以外は弁護士以外相談に乗ることができず、弁護士法第72条~74条等に抵触します。自身で取り扱える相談内容か否かを判断できる恋愛心理カウンセラーでなくてはなりません。
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すべて無料で相談可能というアピールをしている
⇒ すべて無料である場合、カウンセラー自身の主観や経験だけを語る未熟なカウンセラーであることが多いです。友人には話せないけど、誰かに恋愛の悩みの聞いてもらいたい、解決は求めていないという場合は有効ですが、解決を目指す場合はプロ意識がある有料のカウンセラーが望ましいです。
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考えを押し付けてくる
⇒ 「こうすべきだ」「こうするしかない」など、カウンセラー自身の主観(自分が感じたこと、自分の考え)を押し付けてきて、客観性に乏しいカウンセラーがいます。カウンセラーには共感と客観性のバランス取りができる能力必要です。
求められればカウンセラーが主観的な話をすることはありますが、非常に稀なケースで、ほとんど主観的な話はしません。 -
資格や学歴、経歴など何かにこだわりを持ちすぎている
⇒ 弁護士は客観的に判断する能力に長けている為問題とはなりませんが、離婚などの男女問題を取り扱っている行政書士で「法律系資格を持っていない人が男女問題の相談を乗るのは危険だ」という内容を稀に見かけます。特に恋愛相談(婚姻関係ではない)では、法律問題になることが少なく、学歴や経歴なども特に関係ありませんし、相談に乗る側が輝かしい資格・学歴・経歴をアピールすることは、相談者様にプレッシャーを与えて相談しにくくなる可能性もあります。
相談者様にとっての解決へ導くため、最終的に重要なのは、「認知」・「感情」・「思考」・「行動」についてアプローチできることが大切であることは「具体的に何ができるか/心理療法」で前述した通りです。
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難易度の心理資格保持者
臨床心理士、公認心理師等資格や経歴にこだわりのある心理カウンセラーで、相談者様にNGワードを連発したことで、「有名な資格・国家資格を持っているから信頼して相談したのに余計辛い想いをした」という事案が発生しています。
カウンセラーと相談者は他人同士なので、相互に知って、信頼関係が構築されるまでは多少失礼が出ることもあるかもしれませんが、あからさまなNGワードの例として「認知のゆがみ」などの人格否定ワードを何度も相談者様に向けて言ってしまうカウンセラーは良いカウンセラーとは言えません。臨床心理士や公認心理師というここに至るまでの経歴・資格に強いこだわりのあるカウンセラーに多い傾向です。
逆に、臨床心理士・公認心理師資格保持者で、恋愛知識・技術を持って柔軟に対応できるカウンセラーは最強と言えます。